(2011)神奈川総合産業高等学校様SSH事業支援
神奈川県立神奈川総合産業高等学校の
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業を支援
~3D internetによる ECO住宅のデザインを通したコミュニティ形成実習~
経緯
神奈川県立神奈川総合産業高等学校様は、平成21年度より、文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に採択され、科学技術の高度化、情報化の急激な進展、地球環境問題への意識の高まり、産業構造や就業構造の変化、社会や経済のグローバル化等の様々な変化に対応し、科学技術の進展や新たな産業の創出に主体的にかかわる創造的な科学技術系人材を育成できる教育課程の構築に取り組まれています。
内田洋行教育総合研究所では、この趣旨に賛同し、CSR活動の一環として2009年度より同校のSSH事業に協力してまいりました。2009年度は「ユビキタス社会を支える無線ネットワークの有効性~安心・安全な無線ネットワークの活用を考える~」をテーマに、電波測定やLAN環境構築を通して、見えないインフラである無線ネットワークの視覚的な理解を促す実習を提供しました。2010年度は「webアプリケーション開発」として、日記アプリケーションの構築演習を行いました。
今年度の取り組み
今年度は、近年、インターネット上の情報発信が多様化していることに着目し、3D internetの仮想世界でのコミュニケーションを題材としました。
生徒はペアで仮想世界内にエコをテーマとした「ECO住宅」を建て、3日間の講座の最終日にプレゼンテーションを行う、という活動を通し、リアルとバーチャルそれぞれの環境に応じた適切なコミュニケーションを学ぶことができました。
今回の実習では、3D internetを体験するツールとしてSecond Lifeを使いました。生徒は全員、Second Lifeの使用経験はなかったものの、驚くほどの集中力と吸収力で個性的なECO住宅を構築していました。
実習の流れ
1日目 |
2日目 |
3日目 |
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テーマ |
セカンドライフの |
セカンドライフによるECO住宅のデザイン |
課題発表準備・指導 |
10:00~ |
A)事前指導 |
E)セカンドライフ |
F)課題発表準備 |
11:00~ |
B)セカンドライフ 基本的動作の習得 |
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12:00~ |
休憩 |
休憩 |
休憩 |
13:00~ |
C)セカンドライフ入門 |
E)セカンドライフ |
G)課題発表 |
14:00~ |
D)セカンドライフ入門 |
H)総評 |
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15:00~ |
I)事後指導・片付け |
実習の様子
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A)事前指導(セカンドライフ入門)の様子。 酒井りゅうのすけ氏を講師に招き、セカンドライフを活用した企画例などについてご紹介いただきました。 |
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B)チュートリアル実習の様子。 アバターを選んでいます。 |
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B)チュートリアル実習の様子。 アバターの基本的な操作と、オブジェクトの作り方や形の変え方、テクスチャの貼り方などを練習しています。 |
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D)セカンドライフ入門(オブジェクト製作編)の様子。 |
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生徒は、早速いくつものオブジェクトを作成し、仮想空間の特性を掴んでいました。
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E)課題制作の様子 セカンドライフ内にある当社の「島」に各チームのエリアを設定し、2人1チームでECO住宅を作っています。 |
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G)課題発表の様子 完成したECO住宅について、当社ビジュアライゼーションスタジオにて、大画面に投影しながらコンセプトを発表しました。 |
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実際の作品例です。実質2日間で仕上げたとは思えないほど、家の中まできちんと作られていました。 |
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プレゼンが終わった後には、等身大の自分のアバターと記念写真。 |
各チームの作った「ECO住宅」
全体像
チーム1の作品
チーム2の作品
チーム3の作品
チーム4の作品
授業を終えて
講座終了後のアンケート結果から、技術的な興味はもとより、内容面での理解も実感していただけたことがわかりました。
また、事後指導を通してセキュリティに関しても意識を高め、今後さらに今回のような講座に期待する声も多く見られました。
関連リンク
